アルビオンは、社会貢献活動の一環として、2013年から行なっている学校支援プロジェクトを今年も実施し、マダガスカルの3つの小学校でスクールキットを無償で配布した。アルビオンは独自成分の研究開発に力を入れる中で、マダガスカルの固有種の成分に着目してきた。マダガスカルは動植物の90%以上が固有種といわれており、生物多様性にとって非常に重要な場所である。アルビオンは2016年にはその固有種のアッセンビーをはじめとする希少な植物エキスを配合した「エクシア アンベアージュ」を発売、マダガスカルの植物を使用する立場として、その発展や問題解決に貢献できないかという想いからうまれたのがこの学校支援プロジェクトだ。マダガスカルは子どもの通学率の低さや教育レベルの低さ、またその豊富な植物資源に対する一部の諸外国や企業からの搾取という問題を抱えている。この取り組みではこのような問題に対し、未来を担う子どもたちに適正な学びの機会を提供し、自国の貴重な植物資源の価値を理解してもらうことで、将来的に自分たちで守っていけるようになることを目的としている。
2013年に始まったこの取り組みは、学校生活に必要なリュックや文房具をセットにしたスクールキットの配布を主に行ってきた。また2016年にはアルビオンの創立60周年記念事業の一環として、小学校と中学校の新校舎を寄贈した。今年度は新型コロナウイルスの感染状況などを考慮しながら、日本のNPO「エコロジーオンライン」、現地企業「マダガスカル・サービス」、現地のNGO「マダガスカル・みらい」とともに、感染対策のオリジナルマスクを加えたスクールキットを3校、計220人の子どもたちに届けた。また6月10日にはアンタナナリボ市北部にあるイラフィー小学校で、「エコロジーオンライン」と「マダガスカル・みらい」の両団体による森や自然を守る里山スクールの講義を行った。
マダガスカルの現地に根差したアルビオンのこうした支援活動は、地元の新聞やニュースでも大きく報じられており、高く評価されている。アルビオンは今後もサステナビリティ、トレーサビリティ、フェアトレードの考えを軸に、継続的にマダガスカルへの支援を行なっていく予定だ。