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あまりの人気に警察出動!オメガのスウォッチが全世界で社会現象になったワケ。

2022年3月26日に全世界一斉発売予定だったムーンスウォッチは、発売当日にスウォッチグループ(以下スウォッチG)の予想を大きく上回る購入希望者が訪れ、東京では警察の指導も入りショップでの販売延期となりました。これは日本だけに留まらず全世界で同じ現象が起きました。なぜこんなことになったのか、Goro目線で解説します。

女性からの支持が高かった、優れた企画

スーパーコピー n級 代引き

正式名称は「バイオセラミック ムーンスウォッチ」、まずこのオメガスーパーコピー時計激安 代引き、今となっては、希望者がスウォッチストアに殺到したことで、スウォッチGに対して「事態を予見できなかったのか!」という批判的な報道が多く見られました。

しかし、Goroはこの時計、女性ウケが良い製品デザインだったことが、人気の呼び水になったのではとないかと考えています。

というのも、Goroの周囲で写真を見せて聞き込みをしたところ、予想以上に高評価で色もキレイで可愛いという意見を女性たちから多く聞きました。スウォッチの公式HPのイメージ画像も太陽系の惑星をリアルに11個並べることで全体をキレイに仕上げています。

同僚の女性Kさんからは「太陽系をテーマにした企画が面白い」と思いもよらない意見を聞かされました。もしかしたらこのミッションはスウォッチG内の女性のアイディアかも知れませんね。

Goroの妻(決して時計好きではありません)もこのカラフルなラインナップを見て、「7つのレインボーカラーで時計を揃えたら?」と言うくらい女性から支持される夢あふれる商品企画だったのです。

女性のハートをしっかりとキャッチした、素晴らしい商品企画であったことは間違いないでしょう。

シェアよりパーソナライズ

Goroの個人的な意見ですが、ムーンスウォッチはカップルでも気軽に購入できる時計を目指していたと思います。

その理由は業界で進む時計の高級化に伴う時計シェアの打破です。多くのブランドで腕時計の高級化が進んだため、シェアをせざるを得ない状況だったかも知れません。

それに対してオメガが取ったのは、シェアするより個々で手軽にパーソナライズする手法です。ただ、オメガ単独ブランドでその手法を採用すると単に値段を下げ、ブランドの価値を下げてしまいます。

そこで思いついたのがグループ内の企業、スウォッチとのコラボレーションです。グループ傘下のムーブメント会社、ETAのクォーツムーブメントの協力を得て魅力的な価格設定をしてきました。

42㎜サイズのクロノグラフでカラフルなケースとストラップのコーディネートは、時計界で進むユニセックス化にも同調します。

ところが思わぬ誤算が生じたのです。愛好家目線と一般人目線との時計に対する認識の違いです。

オメガはここを読み違えていたとGoroは勝手に思っています。(スウォッチGの皆様、個人的な意見です。違ったらごめんなさい)

スウォッチとオメガの誤算、オメガブランドは一般人にはかなり有名


このムーンスウォッチはオメガのスピードマスターからインスピレーションを受けたデザインで、若い時計愛好家予備軍を最終的にはオメガのスピードマスタープロフェッショナルに到達させるコンセプトだったのかもしれません。

ところが予想以上に予備軍以前の一般人、特に女性にウケすぎたのが誤算だったのでしょう。オメガ社も愛好家の目線で見たためか、オメガのブランド価値を過小評価していた可能性も否定できません。

Goroは今回何人かの人たちへこのムーンスウォッチへの意見を聞いて、あらためてオメガのブランド認知度が高いことを再認識しました。皆そろって「オメガでこの値段なら買いたい」という声も多かったです。

オメガの苦悩は続く


多少の誤算はあったけれど、今回のムーンスウォッチは概ね成功だったと感じています。

まずは一般人に対してオメガブランドの再認識に成功させたことと、これまでスイス時計界が高級化路線にシフトすることへ一定の歯止めが掛かったことです。

従来の時計ブランドで多く見られる、時計愛好家やリピーター層ばかりにウケる時計造りではなく、女性や腕時計ビギナー目線の時計造りをオメガが示したことも大きいと考えます。

一方「スウォッチGが高級ブランドを展開できないことを表している」という意見も見逃せません。これは経済学の専門家でありラグジュアリーブランドに詳しい大阪大学のピエール=イヴ・ドンゼ教授が自身のtwitterでつぶやいた言葉です。

スウォッチGはロンジンやティソといったミドルレンジの時計ブランドでは一定の成果を挙げているものの、それ以外のブランドはやや横ばいで、プレステージと位置付けるブレゲやブランパンは高級ブランドの地位確保に成功したとは言い難い状況にあります。

そうであれば、ニコラス・GハイエックがスウォッチGを築き上げた当初の哲学である、「手の届く高級時計」に注力していくことが望ましいと経営陣が判断したのかもしれません。

ムーンスウォッチの行方は? いつかは買える

さまざまな騒乱の中、発売延期になったムーンスウォッチ。日本での発売方法はWEBによる抽選を行い、当選者のみに連絡が行き全国3店舗のみで受取という手法へ変更になりました。

当初購入をする予定は無かったこのムーンスウォッチ、妻の言葉と自身の夢である「7色の時計コレクション」の目標に加えられそうなので、Goroはエントリーしました。

真実はどうなのかと調べたところ、イギリスの著名な時計メディア、WatchProという時計専門メディアに対してスウォッチGから正式な回答があり、「限定生産ではないが、当分の間は需要を満たすだけの提供をすることができない」との記載がされています。

Goroはこの記事の内容を受け止めとりあえず抽選に応募して、今後欲しい色があれば実機を確認して増やせるなら増やしていこうと考えています。抽選に外れても気長に在庫が増えるまで待つ予定です。

とりあえず、いつかは買えると信じています。

惑星に魅せられた

このムーンスウォッチ狂想曲の結論を言えば、「予想以上に反響が大きかった」と言うことだけです。販売手法に問題があったという意見に関していえば、騒動が起きてからあれこれ言うのは簡単ですが、事前に予測するのは極めて難しい気がします。

それよりもGoroはニッチな腕時計が、一般の人たちを魅了させたことを時計ファンのひとりとして嬉しく思います。

魅せられた理由は惑星と宇宙、そしてオメガです。一般の人たちでも宇宙へ出かけられる時代、惑星に手が届きそうと彼らは僕らへ感じさせてくれたのでしょう。


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